こんにちは、2017年3月からマニラで暮らしている、はなお(@oiuioi2)です。
9月、『Ber months』と呼ばれる時期が始まり、国民の90%以上がキリスト教と言われるフィリピンでは少しずつクリスマスへの気運が高まっていきます。
Ber monthsとは?
9月(September)、10月(October)、11月(November)、12月(December)のberがつく4ヵ月のこと。
フィリピンでは9月のBer months始まりとともに、クリスマスの雰囲気を感じながらクリスマスの音楽が流れ、クリスマスツリーが並び始める。
パーティーの予定がたくさん入り、うきうきと忙しい4ヵ月を過ごし、ショッピングモールはプレゼントを買う人たちで溢れる。
このBer months。
日本人からすると全く冬の気配もないクリスマスツリーに違和感を感じながらも楽しい雰囲気ではあるのですが、同時に治安が悪化する時期であるとも言われています。
なぜならキリスト教徒にとってクリスマスは1年のうちで大変大事な日のひとつ。
プレゼント代・パーティー代と大変お金を使う時期でもあります。そしてその費用の工面のため、犯罪行為が増えると言われています。
はなお
もくじ
マカティとマラテの間で当たり屋に遭遇
2016年12月に単身でフィリピンへ引っ越してきた配偶者は、タイトルの通り引っ越してすぐにタクシーで当たり屋に遭遇しました。
はなお
当たり屋に遭遇した時間・状況は?
2016年12月。クリスマスシーズン真っ只中にフィリピンへ赴任した配偶者。
当時会社はマラテにあったので、私たちが引っ越すまではマラテの会社の近くのコンドに住んでいました。
引っ越してすぐの週末。
配偶者
と思った配偶者は、夕方タクシーでマカティのグリーンベルトまで行き、映画や買い物を楽しみました。
そして夜22時頃、グリーンベルト1からタクシーを捕まえて、マラテのコンドに向かっていました。
タクシーに乗って10分超。タクシーが飛び出してきた人を轢いてしまいました。
運転手と一緒に外に出る配偶者。
すると事故に遭った人の友達という厳つい人たちが4人、わらわらかけつけました。
事故に遭った人の友達 A
運転手
医者
事故に遭った人の友達A
配偶者
事故に遭った人の友達A
配偶者は無心で一緒に移動し、話し合いの場としてCity of Dreams横の「スターバックスコーヒー」へ行きました。
すると友人の親族という年配の女性、娘たちがやってきて、「マグカップ」「フラペチーノ グランデサイズ」など、約7千ペソ分を「あれも」「これも」といって配偶者に購入させました。
そして皆で談笑していました(配偶者以外)。
はなお
ATMに連行される
そして話し合い(コーヒータイム)の結果、配偶者のクレジットカードを使い、近くのATMで30万ペソをおろすことになりました。
脅されている配偶者は、「銃を持っているかもしれないし、従うしかない」とATMから30万ペソを出金しようとしました。しかしなぜかできない。。それをAに告げると、
事故に遭った人の友達A
と言われ、横にあるCtiy of Dreamesへ移動しました。
そしてATM出金。やはり出金できません。理由は「上限額以上を一回で出金しようとしているから」でした。
配偶者
事故に遭った人の友達A
配偶者が渡した個人情報は、携帯電話番号と名前のみ。
翌日夕方、Aから何度も電話が来ましたが、放置しているとそれ以降電話やSMSがくることもありませんでした。
実は家まで尾けられていたら、、という心配もあったのですが、そのようなこともありませんでした。
はなお
当たり屋への遭遇を防ぐには?
この時、配偶者の被害額は7千ペソ(約14,500円)。拘束時間は2時間半〜3時間くらいで済みました。
また、お互いATMの高額出金に詳しくなかったことや、つめの甘さ(住所を聞かない、勤務先を聞かないなど)で大事件にはなりませんでしたが、そもそもこのような犯罪に巻き込まれないようにするにはどうすればいいでしょうか。
Grabを利用する
当時引っ越してきたばかりで、配偶者は配車アプリ「Grab」の利用方法を知りませんでした。
このタクシーでの当たり屋の場合、ほぼ確実にタクシー運転手と友人役・医者役の組織ぐるみの犯行です。
配車アプリ「Grab」の場合、運転手の身元がはっきりしているのもあり、事件が起きたという話は聞いたことがありません。
また、万が一何かあった場合は、アプリ上の「EMERGENCY」からワンタップで警察へ電話をすることができます(電話をかけるにはロードが必要なので、常にGlobeまたはSmartのロードを持っておく必要がありますが)。
Grab App
Grab.com無料posted withアプリーチ
※Grabの使用方法は、みふゅさんのこちらのブログが参考になります。
参考 【2019年版】フィリピンの移動ならGrab(グラブ)が便利!使い方を徹底解説のんきマムのフィリピン暮らし
夜遅くにタクシーを利用しない
日中のタクシー利用に比べ、夜間帯での利用は犯罪率が上がると言われています。犯罪に巻き込まれる可能性が日中以上に高くなる夜間帯には、タクシーを利用しないのが無難と言えるでしょう。
Ber monthsは特に慎重に
私自身、Ber monthsだからといって犯罪に巻き込まれたことも、目撃したこともありません。
ただ、物売りの子供達が少し増えたり、カフェに入って直接売りにくることを目撃したりしたことはありました。
通常なら大丈夫なことであっても、Ber monthsの期間は特に慎重に、『無難』な行動を心がけた方が良いでしょう。
フィリピンで犯罪に巻き込まれたらどうすればいい?
気をつけて過ごしていても、万が一犯罪に巻き込まれてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
フィリピン現地の警察へ連絡する
フィリピンの警察・消防・救急の番号は、911です。
あわせて、地域により個別の番号が用意されており、メトロマニラの場合117、セブの場合116です。
さらに細分化された番号も用意されているので、詳しくは下記の外務省海外安全ホームページをご確認ください。
参考 フィリピン外務省海外安全ホームページ
クレジットカード会社/海外旅行保険会社へ連絡
今回配偶者が、「もしクレジットカードで出金しても、保険でどうにかなるのかなと思っていた。」と言っていました。
調べたところ、恐喝によるATM出金がクレジットカード会社に保障されるのかは確実な情報を見つけられませんでした。
しかし海外旅行保険の補償について調べたところ、『恐喝』についての明確な記載はありませんが、盗難・紛失はポリスレポートを(事故証明書)警察にて取得の上補償を申請できるようなので、警察へ届出の上相談したほうが良いでしょう。
hanao
場合によっては、在フィリピン日本大使館へ連絡
大使館には、24時間対応の『邦人援護ホットライン』があります。緊急の場合は、こちらへ電話しましょう。
(63-2) 8551-5786(24H対応)
通常の時間帯(8:00-17:15)の日本語での連絡先は下記の通り。
(63-2)8834-7508
詳しくは在フィリピン国日本大使館のホームページをご覧ください。
参考 在フィリピン日本国大使館所在地、電話・FAX番号、窓口受付時間等の御案内在フィリピン日本国大使館まとめ
通常の生活で強く危険を感じる場面はありませんが、フィリピン(特にマニラでしょうか)では日本ではあまり発生しない類の犯罪に遭遇し得ることは事実です。
クリスマスムードで楽しい気持ちになるBer months。いつも以上に身を守ることを意識し、安全に過ごしましょう。
この記事を読んでいただき、ありがとうございました。