【アジアのベストレストラン50】マニラのフィリピン料理屋さん『TOYO EATERY(トーヨーイータリー)』

こんにちは、はなお(@oiuioi2)です。

この記事では、【2019年、2020年度アジアのベストレストラン50】に選ばれた、フィリピン料理をベースにしたフュージョン料理 を提供する『トーヨーイータリー(TOYO EATERY)』をご紹介します。

トーヨーイータリー(TOYO EATERY)とは

香港・イギリスでの料理人経験を持つ、フィリピン人シェフのジョルディ・ナバラ氏が、フィリピン・マニラのマカティ市に2016年3月にオープン。

フィリピン料理のフュージョン料理(創作料理)を提供するレストランです。

マニラ・マカティのトーヨーイータリー(TOYO EATERY)の場所・店内の様子

TOYO EATERYには、マカティの中心地あたりから車で15〜20分。
車で行きやすい場所(マガリャネス ビレッジ/Magallanes villageの近く)ですね。


入り口がちょっと分かりにくいです。
Grabで向かったところ、どこにお店があるの?と思うような広場に到着します。

まわりを見回すときれいに整備されたエリアが駐車場の奥に見えたので、そちらに歩いてみました。

するとなんだかすてきなおしゃれエリアが見えてきます。

パン屋さん、ドーナツ屋さん、タイグリーンカレー、インテリアお店が連なるおしゃれエリアの中、

ここのドーナツもおいしい。

向かって右手にありました。

toyoeateryinside
こじんまりとした店内は、カジュアルなんですがこなれたおしゃれ感。

この大きなテーブルの奥にオープンキッチンがあり、スタッフの人たちが楽しそうに働いているのが、印象的です。

TOYO EATERYの予算・メニュー


おすすめのコースは2,900ペソ。

他にはアラカルトもありましたが、おすすめのコースを選択しました(2019/10月現在)。

メニューの価格には、12%のVAT(税金)と10%のサービスチャージが含まれている明瞭会計。

フィリピンではだいたいのお店で、VAT(税金)12%とサービスチャージ10%があとから加算されるので、思ったより高いなあ、とよく思います。

oiuioi

toyoeatery_drink

TOYO EATERYのお食事の様子

オーセンティックなフィリピン料理を知らなくても、ただ心が元気になるおいしい料理を楽しむことができるTOYO EATERY。
それでも、「ベースとなったフィリピン料理」を知っていれば、さらに楽しい!

という事で、2回目の来店の際にちょっと詳しく聞いてみましたのでご紹介します。

お願いしなくても、ウェイターさんはサーブしながら原材料や元になるフィリピン料理を説明してくれます。

はなお

前菜(Snacks)

Tomato Meringue

TOYOEATERY1

トマト風味のマカロンに、『Ginataang Langka』という名のジャックフルーツとココナッツでシーフードや野菜を煮たもの、Pickled radishをマッシュしたもの、そしてドライフィッシュが挟んであります。

Ginataang Langka(Wikipediaより引用)

全く知らない料理なのですが、一口食べて『このお店すごいかも..』と期待がわくわくして期待が高まります。

Nilupak

カッサバというお芋、ナタデココ、うに、カシューナッツなどをマッシュし、エディブルフラワーをのせたもの。

Nilupakというカッサバやコンデンスミルクを使ったデザートがベースになっています。おいしくて見た目にも素敵です。

Nilupak(Kawaling pinoyより引用)

Relyenong Pusit

イカの中に『Tapuey』というライスワインで味付けしたお米が詰められた料理は、まるでイカのお寿司。

小さいのに旨味たっぷりで、満足感が高い一品です。

『Relyenong Pusit』というイカの詰め物がベースになっています。

Rellenong Pusit(Kasher’s kitchenより引用)

Kinilaw 3種

魚とビネガー・野菜をマリネした『キニラウ』。

伝統的なキニラウ

日本の酢の物と似ています。

生魚と酢と野菜って日本には意外とない組み合わせ。TOYO EATERYで初めて食べて、大好きになりました。

はなお

牡蠣、タイラギ、Batotoyと呼ばれる黒い身の貝と、Tabon Tabonというフルーツをビネガーの代わりに、そしてKabayawaオイルを使ったKinilaw

アジの一種(フィリピン名:Salay Salay)のホソヒラアジに、シトラス、チリペースト、ショウガでさっぱり。

サバと Galunggongというお魚。Galunggongは、日本ではクサヤになる魚だそう。ココナッツビネガー、きゅうり、玉ねぎでさっぱり。

Galunggong

このオレンジの実がTabon Tabon。ビネガーの役割で使用されています。

緑の丸いカラマンシーも、フィリピンでは本当によく使いますね。

Soup

うまみに驚くチキンミートボールのスープは、フィリピンでしか食べられない深い味付け。

しょうが、チキンソース、マルンガイオイルにチキンブロスで味付けされたスープに、Sayoteとチキンミートボールの旨味がとてもおいしい。

Pampalamigm

お口直しのパイナップルソルベ。

グレープフルーツとジンジャーシロップのさっぱりとした味わいに、『Cadena De Amor』という東南アジアでよく見られるお花が添えられています。

タイでは金網に沿ってよく見られるこのお花は、フィリピンでは墓地で見られることが多い(!)そうです。

はなお

Cadena De Amor

Pork&Buro

茹でて揚げて取り出し再度揚げるという3工程で調理された豚バラに、『Buro』というおかゆと小さなエビ(Krill)をペースト状ににしたものが添えられています。

Tortang talong

トルタンタロンという、ナスと卵のオムレツがベースになった一品は、付け合わせのバナナケチャップにもこだわりが。

ナスのピュレを入れたふわふわのトルタンタロンに、パリパリにしたトルタンタロン、シュリンプペーストなどで味付け。お好み焼きみたい。

Tortang talong

もともとトルタンタロンにはバナナケチャップをつけて食べるのですが、このバナナケチャップはTOYO EATERYの自家製。

発酵したバナナ、3か月熟成のバナナビネガー、バナナの花、そして色付けにトマトが使用されています。

ブッダ

一般的なバナナケチャップ

Main

メインは、3種の中から1つ選びます。

1.『Three Cut Pork Bbq』

Kasim (肩), Pige (ハム), Liempo (豚バラ)のBBQに、ココナッツサイダービネガーで味付けしたもの。

甘辛いポークバーベキューはフィリピンでよく見かけるのですが、驚くほど、驚くほどおいしいのです。
味付けは、しょうゆ、黒砂糖・炭酸飲料の『スプライト』などでされているとか。

Legaspi sunday marketより

正直に言うと、私はTOYO EATERYよりオーセンティックなBBQの方が好きです。

はなお

2.『Dorado』

日本ではシイラ(ハワイではマヒマヒ)と呼ばれる魚『Dorado』のグリルに、完熟マンゴーとグリーンマンゴーをミックスし、手作りのバゴーン(エビの塩辛のようなペースト)で和えた一品。

Dorado(シイラ)※高知まるごとネットより引用 大きいものは2mにもなるそう。

3.Bangus

バングスはミルクフィッシュ、サバヒー(台湾名)の異名を持つ亜熱帯から熱帯に生息する魚です。

じっくり焼かれたバングスに、空心菜と辛くないチリが添えられた一品。

すべてのメイン料理にはシログがつきます。

チチャロンや卵黄がのせられたガーリックライスが味わい深い。。

伝統的なシログ。まぜて食べるのがおいしい。

スペイン由来のチチャロン。そのまま食べるより、酢につけて食べるとおいしい。

Desserts

デザートはなんと5種類も。
それでも重さを感じさせずに楽しませるのはさすが!といった感じです。

塩漬けのパイナップル、ラム、ココナッツクリームのさっぱりしたパンナコッタ

焼きライスプディングの上にカシューナッツ、角切りマンゴーとマンゴーソルベをのせたさっぱりデザート

(左)Latikというココナッツを揚げて形成される粒をのせたウベの Pastillas (中)カッサバケーキ (右)塩の代わりにパティス(タイではナンプラー・ベトナムではニョクマムにあたる調味料)を使用したやわらかいキャラメルをダバオのチョコレートでコーティング

Latikをまぶしたフィリピンの伝統的なお菓子。和菓子を思い出します。

このプレートは、デザートに塩味が効いていて甘すぎずに食べやすいのです。

はなお

追加でコーヒーを注文。同じ敷地内ののおしゃれパン屋さんが、フィリピン原産のコーヒーを淹れて持って来てくれました。

コースにはフィリピン産の食用花やハーブなどが多用されており、普段フードコートで見る「全体的に茶色いフィリピン料理」とはまた異なる鮮やかさが新鮮でした。

Toyo eateryのお店の雰囲気

TOYOEATERY_bar
お客さんはフィリピンの人たちがほとんどで、カップル・家族・同僚のような集まりなど年代もさまざま。

そしてこのレストランの魅力は、料理・すてきなインテリアはもちろんのこと、スタッフの人たちの接客の部分もかなり大きいと感じます。

フレンドリーで力が抜けつつも、サービス精神を忘れない本当に気持ちのよい対応でした。

お店の外で耳の先をカットされた(去勢された)猫が寝ていました。ごはんとお水の器も用意されており、個人的に好印象!
toyoneko

まとめ

料理・接客・店内の雰囲気、すべてが洗練された、とてもすてきなレストランでした。

私はレストランでごはんを食べる時に、「その料理にパワーがあるか」という事をいつも自然に感じるのですが、このレストランの料理からは熱量とパワーを強く感じました。

『パワーを感じる』料理とは“その料理がいかに真剣に作られたものか”、が伝わるか伝わらないか、なのではないでしょうか。

多くのおしゃれなカフェやチェーン店で、料理からのパワーを感じることはありません。

はなお

そういう意味でこのTOYO EATERYは、力強いパワーを感じる料理を食べることができる貴重なお店でした。

好きなお店が増えること、また来たいと感じる場所が増えることは、とてもうれしい事です。
フィリピンに住んでいる間はこれからも定期的に通いたいな〜と思いました。

マニラ・マカティのToyo eateryの基本情報/予約の仕方

  • 住所  : 2316 Chino Roces Ave, Makati, 1231 Metro Manila
  • 電話番号:+63 917 720 8630
  • 営業時間: 火曜日〜土曜日 18:00-23:00(ディナーのみ)
  • WEB  :https://www.facebook.com/toyoeatery/

人気店なので予約は必須だと思います。私たちも予約して行きました。

※アジアのベストレストランの詳細はこちら
※この記事は、2019年10月のお店の様子です。値段・メニューなど、現在の様子と異なる場合があることをご了承ください。

【マニラ】イタリア好きおすすめのマカティ・BGCのイタリアン「Va Bene Pasta Deli」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です